2017年9月5日火曜日

今年も念願の富士山。また来るよ。

 昨日は今年も、どうしても行きたいと思っていた富士山へ。
7月入ってから山の天気予報をずっとチェックしていたが雨の多い今年のお天気。
週末前後に晴れ間の続く日が殆ど無かった。本当に無かった。

 そうこうする内に8月も終わりに近づき母親の一周忌も野球も県大会など大事な大会が続く。僕がチェックしている山の天気予報は7,8月までしか無いが8月末に見た予報では9月3日辺りから4,5日ぐらいまで霧は有るが晴れの予報が出ていた。
 もう今年はここしか無いな。。労金県大会の後だけどもラストチャンスだ。
労金杯県大会準優勝!!
  その県大会は素晴らしいご父兄の応援サポートを受け下位打線まで子供達は大活躍!この大会初めての決勝まで進み準優勝とは成ったけど素晴らしい活躍だった。松阪球場から3時半頃にグランドに戻りモモ達の待つ家に帰って戯れてから少し横に成って1時間ほど眠った。それからモモとマーキュリー連れて一緒にゆっくりお散歩。その日のブログ「少年の夢」を皆が待ってくれてるからね、アップしてから11時過ぎに出かけた。
 モモ達は荷物を準備する頃からとうちゃんが出かける、と言うのを察知して騒ぎ出して傍を離れない。玄関までまとわりつく。ゴメンね。山は一緒に登れないから待っててね。

 今回はいつもの標高の最も低い御殿場ルートからの登頂は諦めた。8合目付近のいつも泊る山小屋はこの9月3日の日曜が最終営業日で宿泊するところが無い。山で、しかも富士山の8合目付近での野宿は自殺行為。ちょっと手を抜いて初めての富士宮ルートから御殿場ルートに合流するプリンスルートと呼ばれるコースで日帰り登山。そう決めた。ここは昔に今の皇太子さんが登ったルートなのでそう呼ばれている。いつも泊る山小屋には皇太子さんが泊り、その時の写真が一杯飾って有った。

 富士宮ルートの登山口は富士山スカイラインの登った標高2400mの所が登山口。登山シーズンは富士山周辺の道路はどこも通行規制がかかる。僕が見た富士山スカイラインの規制はネットでは9月1日までと成っていて、車でそこまで行けると思っていた。ところが情報はキチンと確かめるべきだった。

 夜中の11時半には津インターに乗り3時前には富士山スカイラインの分岐に着いたが通行規制は9月10日までと有る。ええ~~どうすれば良い? Ipadで調べるとそこから2㌔ぐらいの所に大きな駐車場とバスの発着所が有りそこからバスに乗り換え。そこの駐車場に行くと沢山の車が泊っていてバスの発着を待っているようで皆仮眠している。中にはシートにくるまって車の横で地べたで寝ている者もいる。「あんた、それ危ないよ。ひかれるよ。」

 バスの始発は6時。日帰り登山だし少しでも早く出たい。けどタクシーも有るが料金は4600円程。またこの時間は2割増しらしい。4人で乗るなら良いが。諦めて少し眠って6時のバスに乗る事にした。
 1時間半程眠っただろうか。仕度をしてバスに乗り込んだ。往復1800円ちょっとだったかな。駐車場は1000円だし高く着く。御殿場ルートは登りがキツイので人は少なく駐車場もタダ。もちろんそこから直接登山開始。標高は1400mぐらいしか無いけれども余分なお金は要らない。要るのは体力と気力だけ。


プロトレックの標高計は30~40mぐらいずれる。。

 富士宮ルートは直接山頂まででは一番近い距離。ただルートを見る限りつづら折りのかなり急な坂が続く。慣れない人だとそういうコースは高山病に成りやすい。
左富士宮ルート。真っ直ぐ行くと宝永山御殿場ルートへ合流する。
  健脚向きだろうね。富士宮ルートを登り始め、しばらく行くと小屋の超えたところに御殿場ルートへの分岐が有る。そこから少し下がり少し木々が有る平坦道を抜けて宝永山へ向かう。ここは昔に噴火した大きな火口が有る。何度か着ている富士山だがここを見るのは初めて。8月末の天気予報通り辺りは霧に覆われているが、強い風に流されて時折晴れ間に成る。


 その第一火口口まで一旦降りてそこからいよいよキツイ坂が始まる。身体の疲れも残っているのか。。睡眠不足もある。体力低下も著しい。。その最初の坂から今回の登山はキツイな。と感じた。去年はキツクてもこんな事は感じなかった。


強い風と冷たい霧が吹き付ける。気温は9度を切る。
  何とか火口口を登って前を見渡すと御殿場ルートが見える。よし、ここで一旦休憩と買って来たサンドを食べ出したら一気に霧に包まれ辺りは真っ白。凄い冷たい風も吹いてくる。みるみる気温は下がりプロトレックの気温計は9度からまだ下がって来る。
 アカン!すぐに退避。ダウンも持って来たがここでフードも着いているジャンパーを着こんで出発。御殿場ルートに入ると強い寒い風も霧も止み、今度は汗ばんでくる。少し暖かい方が良いからね。このまま見覚えの有る御殿場ルートへと進んだ。


斜面を横切り御殿場ルートへ。

プリンスルートの小さい看板
  しかし。。御殿場ルートってこんなにしんどかったかな。確かに1400mからの登りは半端じゃ無かった。それでも1時間ごとぐらいに休憩して登って来れていた。いつもなら朝から登り初めて5時頃には着くはるか上の8合目の山小屋。今日は2400mからなのに中々近付いて来ない。7時前ぐらいに富士宮ルートから出発して8合目3200m付近の山小屋まで3時間少々。かなり辛かった。気持ちが折れそうなぐらいに。



今年もここには日の丸。これがいい!
  50歩進んんで10秒休みそれを繰り返しその数を数えながら登って行く。そうしないと気持ちが折れそうだ。プロトレックの標高計は30分ぐらいに100mアップがやっと。でも何とかこの調子ならお昼頃には山頂に着くだろうと思っていた。
 いつもは山小屋で寝て早朝2時頃から山頂を目指す。いつもキツイけれどもそれ程辛いと思った事は無い。でも今回は特にキツかった。その山小屋から頂上までの道のり。休む回数も増えてくる。休んでも足の体力は回復しない。本当にキツかった。コース終点の鳥居が見えても元気は出て来ても足がヒザが動いてくれない。

いつも泊る8合目山小屋はもう閉店仕度。ここのカレーがうまい!


キツい登り
  昔、職場にいた有名大学を出た仕事をしないヤツを思い出した。良くこんな事を言って楽をしようとする。自分のせいではなく「この指と腕が悪いんですよ。仕事はしたいんですがこの指が悪いんですよ。」と真面目な顔で訴える。言い訳にしか聞こえない。有名大学を出て何を学んで来たんだろう。
もう少し。これが辛い。。
ゴールは見えてるが足が動かない。。
  山頂周回路にやっと到着し一人登山ながら「はあ~やっと登った!めちゃエラかった!」と言いながら地べたに座り込んでシューズを脱いでほんの少し横に伸びて眠ったよ。自分では体力は回復すると思っていた。
 ところが起きて再び準備して歩き出すと戻っていない事に気付く。そこから20分弱の目的の場所。それ程坂は無いがそれでも足は重く思うように動かない。
ここでも40mは標高計がズレている。海から0に合わせないといけないのかな。
  そしてやっと着いた。マジ叫んだよ。「やっと来た!!やっとここまで来た!」
2013年に雄一の遺灰を少し撒いたところ。ご来光が真正面に見える所だ。以前は鳥居も有った。お賽銭箱も有った。それが去年は倒れていて飛ばないように石などで抑えられていた。山頂は凄い気象環境なんだろうね。そして今年は何も無かった。

今年もやっと来たよ。コーヒーだけだけどゴメンね。。



 でも岩場の場所は覚えている。去年はここに好きだったスタバのコーヒーを撒いたよ。今年はBOSSのブラック。タバコも吸わないしお酒やビールは余り飲まなかったからなあ。暫くここで休む。また来るよ。

 時間はもう1時を過ぎている。2時頃には下山しないと6時には戻れないだろう。ご来光の早朝の時間は町の中の人混み以上に凄い人達が登って来るがこの時間帯は滞在している人も殆どいない。もう9月だし閉まっている山小屋も有る。

お昼過ぎ、山頂付近は人も少ない。
  

 富士山火口口の通称お鉢廻りと言われる火口口の周遊道も今日は良く見える。お鉢の回りの崖には沢山のつららも見えるね。年中溶けないのだろう。ゆっくり回りや下山風景を見ながら富士宮ルートの入り口に戻り持って来て残りのパンを食べて少し休んで2時過ぎに下山を始めた。
正面に見えるのが富士山頂三角点の有る剣ヶ峰。そこが3776m。



富士宮ルートの終点に有るお宮さん。
  去年の御殿場ルートは2回目だったし帰りは超速かった。山頂のご来光を見て7時頃に下山し9時頃には1400mの駐車場に戻っていた。大砂走の下りは殆ど走っていた。それもかなり速く。

富士宮ルート途中から頂上を望む。

  今回はどれぐらいかかるだろう。。下山を始めて有る程度想像出来る。このコースと身体の疲れなら、最悪登りと同じぐらい4時間はかかるかも知れない。岩場が多くとても走れないし今日はその体力は全く残っていない。走ったら間違いなく大けがする。登山は登り3割、下り7割と言う。それは正解だ。
やっと下界が見えて来た。
  ずっと岩場や石ころが転がるつづら折れの富士宮ルート。最後まで本当に辛かった。多分足のすねもふくらはぎもヒザも相当来ているがやっとやっと5時20分頃、登山口に戻って来た。ああ、これでやっと帰れる。平坦路を歩くと身体や足の疲れが良く解る。去年の疲れも残らなかった御殿場口の下山とは大違い。もうヘロヘロとはこういう事を言うんだね。
バスへ乗るのもヘロヘロ。
  動かない足で6時発のバスに乗り込み駐車場まで戻って来る。駐車場で荷物を片付けて着替えると時間はもう7時。殆ど寝ていないし、まず休んで寝ないとこのまま帰るのは無理。
暫く走って新東名に乗り一番最初のSA静岡でソバとソフトクリームを食べて9時過ぎには車の小さなベットで一瞬で眠りに着いた。

 朝目覚めたら辺りはもう明るい。時計を見るともう5時を回っている。良く寝た~。グッスリ。顔洗って歯磨きして冷たい缶コーヒーを飲んで少し体操して一気に帰って来た。
新東名静岡SA5時半、岡崎から湾岸へ6時半。湾岸長嶋7時頃。湾岸も東名阪も一気に車は増えたが鈴鹿の渋滞も無く、お墓に立ち寄って報告して水を替えて8時過ぎには家に帰って来た。

 大騒ぎするモモ達。2人一緒にお散歩へ出かけたよ。大喜びでまとわりつくモモ。本当に可愛い。

 今回は本当に辛かった登山。初めてと言っていいぐらい疲れた。やっぱり山をナメてはいけない。辛かったけどやっぱり登って良かった。気持ちも一区切り着いた。
 無事に帰って来れてありがとう。また来年、今度はしっかり準備して行きたい。

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