2013年7月19日金曜日

2013・最高の富士山登頂!

 昨日から富士山へ2年振りに登って来た。
世界遺産に成って登山ルートは更に大混雑の模様で、今年は無理だな・・・と思っていた。
ところが、色々情報を探してみると、どこも大体マイカーの乗り入れ禁止に成っているが、御殿場ルートだけは駐車場も有って、しかも無料で登れるようだ。
 ただ、5合目と言っても、そこは標高1500mも無い。富士吉田ルートの5合目は2500m。だからそこから登るのはそんなに負担ではないが、御殿場ルートでは頂上まで、標高差で約2300m。登山道は10.7キロと書いて有った。時間にして普通なら10時間ぐらいは必要だろう。
けれどもチャレンジするならここしか無い、と思っていた。

 そして初盆までの予定と天気予報をにらめっこ。
水曜の練習前に木曜に出て金曜に山頂へチャレンジ!
 行く事に決めた。
持って来たトレッキングシューズは2011年の夏に買った物。その後すぐに雄一が入院して箱に入ったまま。木曜の早朝の出かける前にタグを切った。

 木曜の早朝、4時に家を出た。湾岸から東名、新東名に入り御殿場で降りる。そこから御殿場口の登山道の駐車場まで30分もかからない。ちょうど朝の混雑する時間帯だったが、9時過ぎには駐車場に着いた。
このルートには7合目の山小屋まで、途中にトイレも救護施設も売店も何もない。だから装備は食糧も水分も多めに詰め込む。夜の装備も有る。リュックは重たい。

 登り始めてすぐに人気の無い売店が有るが、これが最初で最後。何も買う物は無いが。
この登山道は殆どが砂利道。7合目近くまでは殆どそうだった。
だから登りは踏み出しても滑る。本当に登りにくい。
疲れるなあ・・・と思いながら登り続けた。けれども本当に人は少ない。
天候はずっと霧が回りを覆っている。天気予報は午後から晴れだから、それを信じよう。このルートは回りの風景も余り代わり映えが無い。それも人気が無い要因かも知れない。2000mを越えると段々道もつづら折れで急に成って来る。30~40分登って10分ぐらいの休憩。それを繰り返しながら登った。

 今回は登山用に買ったプロトレック。これも2年前ぐらいかな。これは高度計が着いている。
2時頃には6合目を越えて3000mの看板まで到着。ちょうどプロトレックの表示も同じだった。
誤差は風圧、気圧などで変る様だが、大体信用出来る。この高度計を見ながら「もう少し、もう少し頑張ろう」と言いながら登った。

 そして最初の山小屋3100m付近。ここでジュースを買う。500円!でも水分は我慢する訳にはいかない。途中の食事も一度に食べずに、少しずつ食べて休憩を少なくして登って来た。
そして3300mの山小屋に4時頃に到着。駐車場を出たのが10時を回っていたから、ここまで約6時間。予想より少し早いペース。でもさすがに足や膝は疲れた。
 
 気温の変化も最初は半袖。そして長袖の上着。次は野球のアンダーシャツにグランドコート。最後にはフリースジャケットも着込んだ。動いていなかったら本当に寒い。

6時過ぎに夕食。ここもカレー。でもここはお代わりが自由。僕は2杯食べたね。美味しかった!
そしてもう7時頃には狭い寝床で、人の事など気にせず熟睡していた。

 そしてまだ夜半1時過ぎ。周りの人達が起きだして目が覚めた。外をのぞくと雲一つない!
下界は相模湾の夜景がきれいに見える。そらは一面の星空。
 これはお天気に恵まれそうだ!!
暗い中でライトを着けながら用意をして2時頃に山小屋を出発。大体2時間ぐらいはかかる、と聞いていたので余りゆっくりは出来ない。ご来光を見るほとんどの人はもう出ていて僕が最後ぐらいだった。
山小屋からは登りがきつく、道幅も狭く成る。それでもペースを崩さず、暗闇の中、高度計を見ながら、「あと少し、もう少し」と言いながら登り続けると、山頂の鳥居と山頂郵便局が見えて来た。御殿場ルートのゴールに郵便局は有るんだ。知らなかった。
時間にして1時間半程。大体追い越したし予想よりずっと早かったね。
 
 まだ、3時半。日の出までには1時間ぐらい有る。その間に山頂のお鉢めぐりを半分して、ご来光を見る場所を決めて待っていた。
少しずつ東の空は明るく成って来ている。雲海の上に今日はご来光を眺める事が出来そうだ。
 本当に快晴だが、山頂は寒い。カッパ以外の着れる物はポンチョまで全部着込んだ。それでも足元が寒い。今度来る時はスパッツかレッグウォーマを持って来よう。

 そして日の出。本当に素晴らしいご来光。
神様と雄一が巡り合わせてくれた。そう思う。今、この瞬間に生きている事に本当に感謝!!




そしてご来光が見える山頂の岩陰に遺灰をまいてやる。もう北海道、石狩川層雲峡から乗鞍岳、大台ヶ原にもまいた。

もうすぐ初盆だけども、何とか自分の目標は達成できそうだ。

 時間が許せば、もっと色んな所へ連れて行ってやりたい。

暫らく山頂の回りを散策。山頂郵便局は6時には開局するらしいが、そのポストへ郵便物を投函する人が何人かいた。

 
6時過ぎに山小屋まで下山して、少し休憩して朝食。お弁当の様だけど、ご飯と味噌汁はお代わり自由。これは嬉しい。味噌汁と梅干はこういう時は一番だね。とても美味しく感じた。

お天気は最高だし、そんなに風も無い。着替えもして寝ころぶと空は本当のブルースカイ。下界は雲海。本当に気持ちがいい。

  7時頃に山小屋を出発。この御殿場ルートの下りは7合目の下辺りから砂走りルートが有る。殆ど真っ直ぐに砂利の上を滑って行くようなルートだ。これが下の登り口付近まで続く。
下り坂だし、またヒザにくるだろうなあ・・・と思いながら下山を始めた。 そして砂走りルートに入った。
その付近からは雲の下に入るのか、ガスが出て来て肌寒い。
 少し降りて行くと、登りからちょっと痛かった左足のくるぶしが痛く成って来る。
 一旦、靴を脱いで、ハンドタオルを巻くと快適!何の痛みも無い。しばらく走ると今度は右足が痛く成って来て、今度はタオルを巻いた。これで完璧だったね。今度からはタオルでサポーターでも作って用意して来よう。
それからの砂走りは超快速!大股で、かかとで着地して滑りながら殆ど駆け足で降りて行く。プロトレックの高度計は見る見る下がって行く。

 沢山の人やグループを追い越して、2、3度短い休憩をしただけで、一気に降りて来た。
この砂走りは気に入ったね!!
 大股で砂の山の所を狙ってかかとで着地するように走れば、砂でショックが吸収されてヒザへの負担も少ない。

 砂が少なくて少し下が固いところは注意しないと、もろにヒザに来てバランスを崩す。そんな所はスピードを落としながら下山して来た。
時間にして2時間弱。9時前には1500m付近の山小屋に着いた。ここからは駐車場までは10分弱だ。
 標高差1800m、登山道7~8キロを2時間弱で降りて来た事に成る。

 自分でも予想外に速かったね。富士吉田ルートの下山は地面の固い所が多いし、階段上の所が多いから絶対にこうは行かない。
登りは大変だけど、下りのコツさえつかめば、とっても快調に降りて来れる。ヒザの痛みも無い。

 登りのキツサさえ我慢出来れば、またチャレンジ出来そうだ。
でも、このルートにはお土産屋さんらしいお店は駐車場上の山小屋しか無い。
7合目まではトイレも何も無い。
回りの風景も余り代わり映えがしない。しかも、登りは足が砂に取られてしんどい。
これが、余り人気の無い要因だろうね。

 車に着いてゆっくり着替えて暫らく休憩。これから帰りの体力を調整しないとね。
10時過ぎには御殿場から高速に乗った。3度程、休憩しながら順調に高速を飛ばす。
帰りも予想より早く、2時半には大喜びするモモとじゃれ合う事が出来た。
新東名も快適だし、予想より近く感じたね。

 前日に出発を決めての登山だったけれど、山頂に遺灰をまいてやる事が出来た。
もうすぐ初盆に成る。雄一は元気にしているかな。
素晴らしいお天気とご来光。ケガも無く無事に帰って来れた。
雄一、ありがとう。

今度は九州へ行こうと思っている。

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